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貝塚澤茄子(左)と一般的な水ナス=2025年5月22日、大阪府貝塚市、西江拓矢撮影
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 水ナスの産地・泉州地域の大阪府貝塚市で「貝塚澤茄子(さわなす)」が収穫の時期を迎えている。戦後の品種改良で一時は姿を消したが、数年前に地元の農家が復活させた品種だ。

 一般的な水ナスは卵形で色は濃紺だが、貝塚澤茄子は巾着のような形で、薄赤紫。縦に筋があり、皮が薄くて実が締まっている。

 かつて様々な水ナスが栽培されていた泉州では、品種改良が進み、戦後は漬物にしても色が鮮やかな品種が主流になった。澤茄子も漬けあがりの色が鮮やかではないことなどから、次第に栽培されなくなったという。

 復活に取り組んだのは貝塚市…

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